用語集

磁石(マグネット)

磁石(マグネット、英語:Magnet)は、N極とS極の2つの磁極を持ち、双極性の磁場を発生させる力をもつ物体のことです。磁石は、異なる極どうしで引きつけ合う、同じ極どうしで反発し合う、もしくは鉄などの強磁性体を引き寄せる力を磁力といいます。磁石の温度が一定以上になると磁力が低下しますが、このことを減磁とよびます(完全に磁力が消える場合は消磁)。磁石の周りには磁力が作用しており、その範囲のことを磁界とよびます。磁界には磁力線という決まった向きがあり、棒磁石の場合はN極→S極に向かう曲線で表すことができます。 磁石が地球の磁気(地磁気)の方向を指示する性質を利用したのが、方位磁石(方位磁針)や羅針盤で、船舶や航空機などで正確な進行方向を確認するために利用されてきました。

磁石には、近年主流となっているネオジム磁石やフェライト磁石をはじめ、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、プラセオジム磁石などがあります。

磁石の起源ですが、一説には、紀元前3000年頃にギリシャのマグネシア地方の岩石の中から磁鉄鉱(自然と磁化された岩石)だと言われています(英語の”マグネット”の由来です)。漢字の”磁石”は、中国河北の慈州が磁鉄鉱の産地であったことに由来しています。16世紀には”磁気の父”と称されるウィリアム・ギルバード(英)が地磁気を発見し、時代が下り20世紀には当時大正時代の日本において本田光太郎がKS鋼とよばれる世界初の永久磁石鋼を発明しました。さらに1982年には住友特殊金属(現、日立金属)が世界最強の永久磁石であるネオジム磁石を開発し、現在でも広く利用されています。

研究が進み磁石が強力かつ小型になると、モーターなど機械の重要な部品として活躍し、自動車や家電、精密機器、医療機器、航空宇宙、日用品など様々な用途で使われるようになりました。さらに、近年では超電導磁石を利用したリニアモーターカーや強力な永久磁石のモーターを使ったハイブリッドカーやEV(電気自動車)の開発および実用化が進んでいます。

「磁石加工・切断センター.com」を運営する株式会社サンキコーは、磁石加工・磁性材料のプロフェッショナルとして、長年に渡り高品質・高精度の磁石加工を行ってきました。他社では断られるような特急案件にも迅速に対応できる生産体制、そして豊富な設備と実績に裏打ちされた高い技術力により、長年に渡りお客様に選ばれ続けています。磁石加工や磁性材料・硬脆材料、あるいはモーター用磁石などについてご相談や試作依頼のご要望等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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