用語集

消磁

消磁(英:Degaussing)とは、磁力を完全に取り除く処理、乃至同様の現象のことを指します。脱磁とも呼ばれます。

減磁や脱磁が起こる要因は、①自己減磁、②熱減磁、③外部減磁という3つに分類されます。

自己減磁(経年減磁)は、時間の経過とともに磁力が減衰していく現象のことです。永久磁石といっても、永久に磁力が保たれるわけではなく次第に磁力が弱まっていきます。ただし、その影響はごく微小で、後述する熱減磁や外部減磁による減磁の方が大きな影響を及ぼします。この自己減磁の原因は、磁石内部で「反磁界(減磁界)」が発生しているためです。通常、磁界の向きはN極から磁石外部に出て弧を描くようにS極に向いていますが、磁石内部にはその向きと逆方向の磁界である反磁界が存在しており、これが磁石本来の磁力を弱めてしまいます。この反磁界の強さは磁石の寸法比に依存し、着磁方向に細長いほど反磁界による減磁の影響は小さくなります。

熱減磁は、その名の通り、磁石を加熱してある一定上の温度(キュリー温度)に晒され続けると減磁あるいは脱磁してしまう現象です。ネオジム磁石は330℃、フェライト磁石は500℃、サマリウムコバルト磁石は700~800℃がキュリー温度で、それ以上加熱すると磁力を失い、再び常温に戻しても磁力は戻りません(これを不可逆減磁といいます)。なお、フェライト磁石は低温環境でも減磁(特に低温減磁と呼びます)が起こるため注意が必要です。

外部減磁は、外部からの衝撃や「逆磁場」などによって起こる減磁です。外部から強い衝撃が加わると、磁場の向きが乱れることで減磁が発生します。また、N極にN極を近づけるというように同極どうしを近づける(逆磁場を作用させる)と互いに減磁し合ってしまいます。特に、フェライト磁石のように保磁力が弱い磁石に起こりやすい現象です。また、外部から強制的に脱磁を行う方法として、コンデンサに充電した電荷をコイルに流すことにより磁界を減衰させる方法や装置もあります。一般的な脱磁装置は、この原理を応用したものになります。

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