磁束密度
磁束密度(英:Magnetic Flux Density)とは、磁極または電流によりつくられるベクトル場で、単位面積当たりの磁束の本数のことを指します。磁場あるいは磁気誘導と呼ばれることもあります。記号はBで、CGS単位系では単位ガウス[G]、SI単位系(国際単位系)ではテスラ[T]もしくはウエーバ毎平方メートル[Wb/㎡]です。この磁束密度Bの大きさが、磁場の強弱を示します。
加工後の磁性材料の表面1㎠あたりの磁束の本数のことを表面磁束密度と呼びますが、これを計測する測定機がガウスメーターです。
磁性材料に外部磁場を印加していくと、ある点でBは飽和し増加しなくなります。この点を飽和磁束密度Bmと呼び、Bmが大きいほど強力な磁石と言えます。また、飽和磁束密度に達したのち、外部磁場を取り除いても強磁性体に残っている磁束密度を残留磁束密度(英:Residual Magnetic Flux Density)と言います。なお、この残留磁束密度がゼロになるように反対方向に与えた磁界(逆磁場)の強さが保磁力です。
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